建築学科において、最も大変で、最も楽しい授業が、建築設計製図の授業かと思います。この授業、週に2回入っていることが多く、ものすごいスピードで進んでいきます。今回はそんな建築設計製図の授業の攻略法をまとめていきたいと思います。
建築設計製図とは
まずは、建築設計製図とは何かをまとめていきたいと思います。建築設計製図とは、その名の通り、建築の設計と、製図の授業です。建築学科に入学すると、おそらく二年生くらいからこの授業が始まります。
建築製図
まず一番最初にやるのは、建築製図です。学校にもよるのですが、ある有名な建築などの図面を渡され、それを見ながら実際に自分で描いてみるといった内容です。ここで、基準線を引く、断面線は太く書く、階段の段などの線は薄く書く、、等図面を書く際のルールを学んでいきます。ただひたすらに、作業をする課題ですので、効率良く終わらせる方法が無いというのがこの授業の厳しいところです、、。とにかくバイトなどを減らして、この課題のために時間を作ることを考えた方が良いです。
建築設計
建築製図が終わると、次は建築設計です。敷地や、建てる建築の大きさ、必要機能等課題が出され、それに沿って実際に自分で建築を設計し、図面を書き、模型を作り、最後はプレゼンテーションを作成し、皆前で発表します。週に2回ほど、先生に案を見せ、指摘を受け、案を進めていく形になります。この授業も、準備に膨大な時間を必要としますが、効率良く進めていくことができれば、ある程度の短縮は可能であると思います。
建築設計課題の攻略法
それでは、実際に建築設計課題の攻略方法をまとめていきたいと思います。建築設計課題を進めていくにあたっては、以下のことに気をつけてみましょう。
- 建築家の書いた本を読んでみよう
- 自分のテーマを見つけよう
- 建築雑誌から事例を探そう
建築家の書いた本を読んでみよう
まずは、建築家の書いた本を読んでみよう。建築家は、私たちが思っている以上に、常日頃から物事を別の角度から見ている場合が多いです。建築家の本を読んでみて、実際に建築家さんはどんなことを考えて建築を設計しているのか等を知ってみましょう。それに共感できれば、その人の作品等を深掘りして見てみるのも良いかもしれませんし、共感できなければ、他の建築家の本や作品集等を読みましょう。あなたの感性や、物事をいろんな角度で見る力の訓練になるかと思います。
自分のテーマを見つけよう
そして次に重要なのはこちらです。課題に対して、自分がやりたいことはなんなのか考えることです。最初は少し難しいかと思いますが、自分が常日頃から疑問に思っていることや、社会的な問題を含んだものを扱うのが良いかと思います。例えば住宅の課題であれば、これからどんどん情報化が進み、スマホを1人一台持つようになり、家族の集合の形はどう変わっていくのか、、等です。このような独自のテーマは、常日頃から本を読んでいたり、ニュースを見たり、社会に対してアンテナを張っていると見つけやすいかと思います。
建築雑誌から事例を探そう
さて、独自のテーマが決まったら、実際にそれを形にしてみましょう。とは言っても、建築設計を初めて間もない頃は、どうやって建築を設計していけばいいのか、全く分からないと思います。そんなときは自分が表現したい空間や、規模に近いものを建築雑誌を見て、事例を探しましょう。そして、真似してみましょう!建築設計を効率良く進めていくためには、模倣が重要です。人の真似なんて嫌だと思うかもしれませんが、創造は模倣から始まります。もちろん、ただ真似するだけでは発展的ではありませんし、力はつきません。建築設計を始めたての人が、1から革命的、発明的な設計をすることは不可能といえます。長い歴史を経て進化してきた建築を真似し、そこから学び、そこから発展させることが大事かと思います。
建築設計課題攻略法まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、建築学科の建築設計課題の攻略法をまとめてみました。建築設計を上手く進めていくにはまず、常日頃からいろんな所にアンテナを張り、本を読んでおくことがまず重要です。そして、建築を設計する際は、先人知恵を最大限に活用しましょう。そこから、なぜそれが良いのか、、等を学んでいくことが重要です。設計がまとまらず、毎日徹夜しているような学生もいますが、そのような人に限って、1から自分で考えようとしています。もちろんそれは悪いことではありませんが、限られた時間の中で建築を設計することは、社会に出ても重要なことです。どうしたら時間内に良い設計ができるのかも学んでいく必要があるのです。
それでは、以上の様なことに気をつけて、建築設計を楽しんでみてください。最後まで閲覧頂きありがとうございました。
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