新生活に向けて、新居を探す方は多いと思います。皆さんは、新居を探す際に物件の構造が何でできているか、確認していますでしょうか。建築物には大きく分けて、木造、鉄骨造、RC造(鉄筋コンクリート造)の三つがあります。今回は、RC造(鉄筋コンクリート造)のメリットやデメリットをまとめていきたいと思います。
RC造(鉄筋コンクリート造)とは
まず、RC造はどんな構造なのかをまとめていきたいと思います。RC造は、コンクリートの中に鉄筋を施した部材で作られた建物のことを言います。耐火性能に優れたコンクリートは、圧縮方向の力に強く、引っ張り方向の力に弱いという特徴があります。また、中に施された鉄筋は、圧縮方向に弱く、引っ張り方向には強いという特徴があります。つまり、RC造はコンクリートと鉄筋がお互いの弱点を補い合った頑丈な構造と言えます。
RC造(鉄筋コンクリート造)のメリット
さて、それでは、RC造のメリットをまとめていきたいと思います。
- 防音性能が高い
- 気密性が高いためエアコンの効率がいい
- 耐火性能が高い
防音性能が高い
集合住宅に住むにあたり、RC造の一番のメリットは、その防音性能の高さかと思います。いくつかの世帯が壁一枚で仕切られた集合住宅では、どうしても隣や上下階の生活音が気になるものです。RC造は、他の木造や鉄骨造等と比べ、防音性能に優れた構造形式と言えます。
気密性が高いためエアコンの効率がいい
RC造のメリットの二つ目は、気密性の高さです。気密性能が高いということは、部屋の内側の環境と外側の環境を仕切るのに長けているということです。木造の場合は、その気密性の低さから、エアコンをつけてもなかなか暖まらなかったり、冷えなかったりしてしまいますが、RC造はエアコンで部屋の気温を管理するのに適した構造と言えます。エアコンの効率が上がるということは、電気代などの節約にもなりますよね。
耐火性能が高い
RC造の特徴の一つに、耐火性能の高さが挙げられますが、それはそのままRC造のメリットになります。例えば、建物内で火事が起こったとしても、火の燃え移りのスピードを抑えることができますから、その分逃げる時間を確保することが可能です。なので、もしものことを考えた場合にもRC造だと心強いですよね。
RC(鉄筋コンクリート造)のデメリット
では次に、RC造のデメリットをまとめていきたいと思います。
- 賃料の設定が高い場合が多い
- 気密性の高さから、結露がよく起こる
賃料の設定が高い場合が多い
RC造は、その他の木造や鉄骨造よりも、建設コストが高い傾向にあります。そのため、賃料の設定も高くなる場合がほとんどです。新社会人さんや、学生さんなど、初めて一人暮らしをする方など、RC造であれば防音性なども高いですし安心ですが、賃料の高さは大きなデメリットになるのではないでしょうか。
気密性の高さから、結露がよく起こる
そしてRC造のデメリットの二つ目は、気密性の高さです。あれ?と思った方もいるかと思いますが、気密性の高さは、メリットでもあり、デメリットでもあるのです。気密性が高いということは、メリットの項でもまとめましたが、部屋の内と外での環境を切る性能が高いということです。そのため、内と外での気温差がかなり大きくなることが考えられます。気温差が高くなれば、冬は結露が起こる場合がありますし、夏は逆に熱が部屋にこもり、風通しが良くないとも言えます。
RC(鉄筋コンクリート造)まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、賃貸集合住宅に住む場合、RC造ってどうなの!?ということをまとめてみました。確かにRC造は生活をする上で、その他の構造よりも性能が高いことが分かりましたが、一番のデメリットはその賃料の高さかと思います。自分がどんな生活をしたいのか、いくらまで家賃に当てられるのかなどをじっくり考えた上で選択してみてくださいね。最後まで閲覧いただきありがとうございました。
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