初めて一人暮らしをされる大学生さんや、新社会人さん、マイホームは見つかりましたでしょうか?
賃貸住宅にも、木造のもの、鉄骨造のもの、コンクリート造など色々あるのはご存知でしょうか?
それぞれ構造によって防音性能や室内環境は変わってきます。今回は、木造賃貸住宅のメリット、デメリットをまとめていきたいと思います。
木造賃貸住宅のメリット
さて、まずは木造賃貸住宅のメリットをまとめていきたいと思います。
- 賃料が低く設定されていることが多い
- 柱が壁の中に入るため、空間を圧迫しない
- 内と外の気温差が少なく過ごしやすい
それぞれ細かく見ていきましょう。
賃料が低く設定されていることが多い
木造の建築は、その他の鉄骨造やコンクリート造の建築と比較すると建設コストが低く抑えられます。そのため、賃料が低く設定されていることが多いのです。
上京し、都内でお部屋を探すとなるとその賃料の高さにびっくりされる方が多いと思います。その中でも、木造の賃貸住宅であれば比較的低い賃料で部屋を借りることができるかと思います。
柱が壁の中に入るため、空間を圧迫しない
木造賃貸住宅のメリットの二つ目は、居室の空間がスッキリしていることです。コンクリート造のマンションの場合などは、どうしても大きな柱型や梁型が部屋の中に出てしまいがちです。壁の中に納まらない大きな柱は空間を圧迫し、居住スペースが狭く感じてしまいます。実際に家具を置く際にも邪魔になってしまうことが多いでしょう。しかし、木造の賃貸住宅であれば、柱の寸法は100mm角程度ですので、壁の中に納めることが可能です。そのため木造の賃貸住宅の居室はすっきりした形をしている場合が多く、住みやすいと言えるでしょう。
内と外の気温差が少なく過ごしやすい
木造賃貸住宅のメリットの三つ目は、内と外の気温差の少なさです。これはどういうことかと言いますと、木造の建築物は、その他の鉄骨造やコンクリート造の建築物と比べると気密性が高くありません。気密性が高く無いというこは確かにデメリットでもあるのですが、メリットでもあります。気密性が低いと、通気性が良くなり、夏はエアコンをつけなくても熱が篭らずに快適に過ごすこともできます。また、冬も内と外の寒暖差が少ないため、結露がしづらいという利点があります。結露はサビやカビなどの建物の部材の劣化を引き起こす可能性があるため、寒暖差が少ないことはメリットと言えるでしょう。
木造賃貸住宅のデメリット
次に、木造賃貸住宅のデメリットをまとめて紹介していきたいと思います。
- 防音性能が低い
- エアコンの効率が悪い
- 耐火性能が低い
以上の三つが挙げられます。木造賃貸住宅のメリットの一番最初に、賃料が低く抑えられる理由として、建築コストが安いことを書きましたが、建築コストが安いことは住空間の性能にも関わってきます。それぞれ細かく見ていきましょう。
防音性能が低い
木造賃貸住宅のデメリットの一つ目は、防音性能が低いことです。木造住宅の壁は、柱を石膏ボードで両側から挟んだものが多く、中に空洞ができた作りであることが多いため、音が響きやすく、隣の住戸にも音が伝わってしまう可能性があります。ちなみに防音性能を高い順に紹介していくと、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、重量鉄骨造、軽量鉄骨造、木造となります。隣の住戸の音が気になったり、自分の生活音が隣に聞こえるのが絶対に嫌だという方にはお勧めできません。
エアコンの効率が悪い
木造賃貸住宅のデメリットの二つ目は冷暖房の効きが良くないことです。気密性が低いことがメリットであるとも書きましたが、それはデメリットでもあります。気密性が低いということは、冷暖房などで部屋の室温を管理したい場合に、内と外の空気が入れ替わりやすいということですので、コンクリート造などの気密性の高い部屋と比べると、エアコンの効きは悪くなりがちです。エアコンの効率が悪くなると、電気代も余分にかかってしまう場合があります。
耐火性能が低い
木造賃貸住宅のデメリットの三つ目は、その耐火性能の低さです。想像がつきやすいと思いますが、木造住宅は火事に弱く、よく燃えてしまいます。また、火事を発生させないことが一番重要ですが、建築物内での火事発生からどれだけ逃げる時間が稼げるかも重要になってきます。そういった場合に木造賃貸住宅ですと、その他の構造の建築物よりも、よく燃えてしまいますし、燃え移る時間も早いので注意が必要です。
木造賃貸住宅のまとめ
いかがだったでしょうか。今回は、木造賃貸住宅のメリットやデメリットについてまとめていきました。なんとなく木造賃貸住宅は耐震性能などにも弱い感じがありますが、耐震性能に関しては格段に弱いということはございませんので安心してください。
さらに、昨今ダイワハウスなどの大手の企業さんが企画するような木造の賃貸住宅などは、外観もお洒落なものが多く、内装もシンプルで綺麗なものが多い傾向にあります。
しかし、デメリットでもありましたが、住空間の環境性能としては、その他の構造の建築物に劣ってしまう場合がありますので、自分自身の性格などとも相談し、新居を探すと良いかもしれません。最後まで閲覧頂きありがとうございました。
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