建築学科の進路はどんなところ!?意匠設計編

デザイン

建築学科を出たら、どのような働き方や、就職先があるのでしょうか?
今回は、現役建築家である泡風呂が、建築意匠設計の職種に絞ってまとめていきたいと思います。

建築設計とは

建築設計とは、主に以下の3つに分けられます。
・建築意匠設計
・建築構造設計
・建築設備設計

建築は、これらの職種の人々が協力することで始めて図面が完成し、実際に作ることが可能となります。建築意匠設計の方が、建築のコンセプトやデザインを決定し、建築構造設計の方が、そのデザインを構造的に成り立たせるために設計し、建築設備設計の方が、実際にその建築を使えるようにするために、綺麗で経済的な配管や電線の通し方などを設計します。
今回は、建築意匠設計を専攻した学生の進路についてまとめていきます。

ゼネコン

ひとつは、ゼネコンと言われる会社です。ゼネコンとは、設計部と、施工管理部の両方を抱えている会社のことで、自社で設計した建築を、自社で施工することが可能です。有名な会社を挙げるとすると、五大スーパーゼネコンと言われる、
・大成建設
・大林組
・清水建設
・竹中工務店
・鹿島建設
です。特徴は、大きな仕事があるということでしょうか。30万㎡くらいの大きな都市開発などにも関わることができます。ですが、1つの建築物を何人かの人数で設計をすることになりますので、1人で全部見てやってみたいという方には向かないかもしれません。ある建築の一部分だけずっと設計することになる場合もあると聞きます。お給料の面から見ると、1番高いとされているのが、ゼネコンの設計部です。

組織設計事務所

そしてもう1つは組織設計事務所と言われる企業です。有名な企業を挙げるとすると、
・日建設計
・日本設計
・久米設計
・三菱地所設計
などでしょうか。組織設計事務所は、施工以外の建築に関する業務を全て自社で行うことが可能です。意匠から、構造、設備まで、あらゆる人材が揃っています。
組織設計事務所も、スーパーゼネコン程まではいきませんが、大きな商業施設や、ビルなどの設計に携わることができます。一概には言えませんが、クリエイティビティの高さで言えば、ゼネコン企業よりも優っていると一般的には考えられています。お給料は、ゼネコンよりかは下がりますが、アトリエ系の事務所よりかは多いです。問題なく一般的な額は貰えます。

アトリエ事務所

アトリエ事務所とは、有名な建築家さんが運営している個人事務所です。主に、建築意匠設計のみを行います。構造設計や、設備設計などは外注することが多いです。
特徴としては、クリエイティビティがダントツに高いことです。建築の1つ1つが作品なので、ものすごい数の検討を重ねます。事務所にもよりますが、仕事の規模はゼネコンや組織設計事務所はよりも小さいことが多いです。そのため、お給料も1番低いという結果になります。しかし、1つの建築を、自分が担当者となり、まるまるデザインすることができるため、他の企業種よりもやりがいはあるかもしれません。自分の設計事務所を持ちたい方などは、アトリエ事務所に勤務し、やり方を学ぶことが多いです。

希望の企業に入るためには?

3つの企業種を紹介しましたが、希望の企業に入るためにやっておきたいことはあるのでしょうか?あります!建築設計を学生のうちに学んでいると、先輩から、アルバイトの話を頂ける場合があります。アルバイトの内容は、設計の補助や、模型の作成などです。
行きたい企業で長期でアルバイトなどをしておくと、選考の際に推薦などを貰えることが多かったり、先輩から対策法を聞くことも可能です。行きたい企業に自分の学校の先輩がいる場合はいいですが、個人事務所などの場合は、ホームページなどを見てみましょう。アルバイトを募集していることがほとんどです。お手伝いをして、顔を覚えてもらうことで、選考に有利になるかと思います。

建築学科の進路まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、建築意匠設計を専攻する学生の進路についてまとめてみました。まず、自分が将来、大きな仕事をしたいのか、小さくても自分で好きなものを作りたいのかなど、どんな働き方をしたいのかを考えることが重要です。このご時世、転職も珍しくはないので、まずは大きな会社で働いてみて、小さな会社に転職してみる、、なども1つの手かもしれませんね。最後まで閲覧いただきありがとうございました。

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