正しい建築学科の選び方!オススメの建築学科とは?

デザイン

この記事を読んでいるのは、おおよそ建築学科に行くと決めた、高校2~3年生くらいかと思います。私は小学生から建築に携わる仕事をしたいと決めていて、某国立大学の建築学科に入学、大学院は別の国立大学へ入学しました。ネット上では、一級建築士の輩出が多い大学などがまとめられていますが、確かに数字上では間違ってないけど、、、根本的に間違ってます!

この記事では、20代で現役の建築家である私が、大学の建築学科の正しい選び方をまとめてみます。

なぜ建築学科に行くのか

まず、あなたがなぜ建築学科に行きたいのか、考えてみてください。おおよそ、建築学科に行きたい人のほとんどは、建築のデザインに興味があるからだと思います。建築学科を卒業した方の進路は主に以下の通りです。

・建築意匠設計(デザイン)
・インテリアデザイン
・建築構造設計
・建築設備設計
・建築施工管理
・まちづくり
・市役所の建築課

では、どのようにしてこれらの分野の専門性を学んでいくのでしょうか。

建築学科の研究室制度

大学では、学年が上がるごとに、目標とする進路に向けて、より具体的に学ぶことになります。それが、大学の研究室制度です。一般的には大学3年生の後半くらいから、生徒は1人の教授の研究室に所属します。デザインに興味がある方は、建築デザインを専門とした教授の研究室に入り、構造設計をやりたい方は、構造を専門とした教授の研究室に入ります。しかし、この研究室制度ですが、もちろん定員があります。建築学科にやっと入れたとしても、努力を怠ってしまえば、目標とする進路への近道となる研究室に入ることができないこともあります。

私の卒業した1学年60人の大学の参考ですが、割合はざっと以下の通りです

・建築意匠設計、インテリア設計(10人)
・建築構造設計(10人)
・建築設備設計(10人)
・建築施工管理(10人)
・都市開発、まちづくり(10人)
・役所関係、その他(10人)

建築のデザインを志して入った建築学科でも、大半の人は、設計の大変さに驚愕して諦めてしまったり、定員オーバーで希望の研究室に入れなかったりするのが事実です。

一級建築士輩出人数について

建築学科を目指す多くの人は、一級建築士の資格を取ることも目標としているかと思います。一級建築士資格は、どの研究室に所属していても、大学が指定する授業を取り、卒業することができれば、受験資格を得ることができます。また、どの業種においても、一級建築士を持っていると、資格手当がつき、お給料が上がります、、!
一級建築士の資格を取りたいのであれば、輩出者が多い大学を選んだ方がいいのでは、、?と思う方もいるかと思いますが、実際はそうでもありません。よくネットで上げられている、一級建築士輩出ランキング、上位をよく見てみてください。ほとんどが、母数の多い私立大学です。

1位の日本大学は181人ですが、日本大学は屈指のマンモス校であり、建築関係の学科の1学年の人数は300人ほどいるかと思います。一方で20位の横浜国立大学ですが、輩出人数は36人ですが、1学年の人数は60人程です。
割合で見ると、上位20位の大学は、ほぼほぼ変わらないのが事実ではないかと思います。

じゃあ何を指標に建築学科を選ぶといいの?

建築学科を選ぶ際に気をつけたい点は

・将来何になりたいか具体的に決めてみる
・どんな教授がいるか調べてみる

この2つに尽きると思います。
もちろん、とりあえず建築学科に入ってみて、いろんなことを学んでから進路を決めるのも間違いではありません。実際そういう人がほとんどだと思います。ですが、あらかじめ目標を設定した方が、それに1番近道である、正しい大学を選ぶことができるのも事実です。卒業者の進路が大学案内に書いてあったりするので、それを参考に選んでみてもいいかもしれません。

そして、自分が興味のある活動をしている研究室を探すことです。大学時代に自分の興味のあることを研究し、自分の好きな職種に就けた、、!というのが大学入学から卒業までの成功例の1つだと思います。研究室のホームページなどは、各大学のホームページからアクセスすることが可能ですので、ぜひ調べてみてください。

最後に

いかがだったでしょうか。正しい建築学科の選び方をまとめてみました。ものごとを上手く進めるには、どれだけ事前に作戦を立てるかが重要なので、目標の設定が最重要事項かと思います。
1つ言っておくと、優秀な教授や、面白い活動をしている教授はある程度優秀な大学入学から集まっている傾向がありますので、とにかく受験に向けて勉強することは、間違っていません。
また、大学入試には間に合わなくても、とりあえず自分の行ける大学に行き、大学院で他大を受験して希望の研究室に入るという技も存在します、、!また後日、実際にオススメの大学や、大学院入試についてまとめてみたいと思います。ご閲覧ありがとうございました!

コメント

  1. […] 正しい建築学科の選び方!オススメの建築学科とは? […]

タイトルとURLをコピーしました