マンションに住むと決めたときに、まず考えなければいけないのは
「分譲を購入するのか、賃貸に住むのか」かと思います。
それでは、この両者ですが、いったいどちらがお得なのでしょうか?
分譲も賃貸も長い目で見たときには変わらない!?
実はこの両者、30〜40年と長い目で見たときには変わらない、、
という説があります。
それは一体どういうことなのでしょうか。
賃貸と分譲では、毎月の支払い内容に違いがありますよね。
以下にまとめてみます。
賃貸の毎月の居住費
家賃
共益費
分譲の毎月の居住費
ローンの返済
マンションの管理費
このように見てみると、あれ?たしかにあまり変わらないのでは?と思いますよね。
1年の出費として見てみましょう
賃貸の毎年の居住費
家賃12ヶ月分
共益費12ヶ月分
更新費用、家賃の1ヶ月分(2年に一度)
分譲の毎年の居住費
ローン返済12ヶ月分
管理費12ヶ月分
固定資産税
となります。
分譲住宅は自分の資産となるわけですから、
固定資産税がかかります。
固定資産税は所有する土地や建物の評価額に、定められた税率をかけることで計算できまが、都内の平均的なマンションで10〜20万くらいとされています。
一方で、賃貸住宅には、2年に一度契約更新費用が発生し、家賃の1ヶ月分が必要になります。仮に、家賃が15万円として、分譲住宅の固定資産税と同じくらいだとすると、2年に一度だけ払えばいい賃貸住宅の方がお得なのではないかと考えられますよね。
15年住み続けた場合
15年住み続けた場合ですが、賃貸住宅の場合は、1年、2年住んだ時と変わらず、家賃、共益費、更新費用が必要です。
ですが分譲住宅の場合は、ローン返済、管理費、固定資産税、そしてこの辺りで加わってくるのが、家の修繕費です。
15年も住めば、備わっていた設備等に不具合が生じてくる可能性があります。
例えば、ユニットバスの交換が必要となると、それだけで、100〜150万円が必要となります。
これってかなり大きい額ですよね。このようなことに備えるために、分譲住宅を購入した場合は、毎月計画的修繕費を積み立てていく必要があるかと思います。積立金の相場は、月1〜2万円程度と言われています。
30年住み続けた場合
ここまで見てみると、分譲住宅より賃貸住宅の方が全然お得なのでは!?と思うかもしれません。ですが、待ってください、ここから分譲住宅の本領発揮です。
仮に分譲住宅のローンが24年で払い終わったとすると、この6年間、そしてこの先もずっと居住費を払わなくて済みます。
ですが、月15万円の賃貸住宅では6年分で計算すると、1080万円も居住費として分譲住宅より多く払わなくてはなりません。
賃貸住宅に30年住んだ場合
家賃15万円×12ヶ月×30年=5400万円
更新費用15万円×15回=225万円
合計5625万円
分譲住宅に30年住んだ場合
ローンの返済15万円×12ヶ月×24年=4320万円
固定資産税15万円×30年=450万円
修繕積立2万円×12ヶ月×30年=720万円
合計5490万円
という結果となります。
まとめ
かなり単純化した計算ですが、たしかにあまり変わらないことがわかりますよね。
でもこれ以上住み続けたら、ローンの返済が終わっている分譲の方がお得なのでは?と思うかもしれませんが、この計算では、15万円の賃貸住宅に住み続けた場合で計算しています。
賃貸住宅のメリットは、気軽に引越しの選択を取れることでもありますので、夫婦2人の時はもっと安い部屋を借りればいいですし、子供が増えれば15万円の部屋が必要かもしれません。その時々の収入や家族構成に合わせた選択が可能なのです。
そういう面も総合的に含めて考えてみると、たしかに賃貸でも分譲でも金銭面ではあまり変わらない、、ということが分かるかと思います。
大事なのは自分どのように暮らしていきたいかです。
こちらの記事も参考にして、是非後悔のない選択をして頂ければと思います。
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