コーポラティブハウスって何?メリット・デメリットまとめ

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皆さんはコーポラティブハウスという言葉を聞いたことがありますか?
簡単に言ってしまえば、マンションでありながら、自分の住戸を注文住宅のように自由に設計できるという魅力的なビルディングタイプです。
この記事では、そのコーポラティブハウスについてまとめていきたいと思います。

コーポラティブハウスとは

コーポラティブハウスとは、前書きでも書いた通り、自分の住戸を自由に設計できる集合住宅の一種です。
そんな魅力的なコーポラティブハウス、、どうやって作るのでしょうか?

コーポラティブハウスの仕組み

コーポラティブハウスの多くは、不動産会社がプロデュースしていることが多いです。不動産会社が敷地を取得し、そこでコーポラティブハウスを企画します。そして、入居者を募集します。
次に、不動産会社によって企画されたコーポラティブハウスのコンセプトに賛同した入居者が集まって、建設組合という共同体を作ります。そうして、入居者による建設組合、企画する不動産会社、実際に建築を設計する設計事務所の3つの組織で打ち合わせを重ねていき、コーポラティブハウスを作っていきます。

コーポラティブハウスのメリット

コーポラティブハウスのメリットは

  • 自由に間取りを設計できる
  • 多世帯で住むことで、防犯能力が高まる。
  • 初めからコミュニティが形成されている

それぞれ詳しくみていきましょう。

自由に間取りを設計できる

集合住宅型のビルディングタイプでありながら、間取りを自由に設計できます。
こだわりのある住宅を建てたいが、防犯性や利便性などを考えるとマンションに、、
と考えている方にはぴったりかと思います。
しかし一点注意が必要なのが、間取りが自由とは書いていますが、当然隣り合う住戸の要望との関係や、構造形式によっては制約がある場合があります。

多世帯で住むことで防犯性が高まる

多世帯で住むことで防犯性が高まります。なぜ多世帯で住むことが防犯性を高めるのかと言いますと、「監視の目」がたくさんあるからですね。もちろん、共用部にはセキュリティを設けるのですが、それよりもさらに人の目があることが防犯性能を高めるのです。
そして何かあった時でも、素早く情報共有がなされるのがコーポラティブハウスの共同体のメリットでもあります。

初めからコミュニティが形成されている

上の項で、素早く情報共有がされると書きましたが、これは、
住んでいる方々は皆さん、共にコーポラティブハウスの企画から竣工までを協力して走ってきたチームですので、入居初めから強力なコミュニティが構成されています。
そのため、スムーズな情報共有はもちろん、日常のコミュニケーションや、子供であれば身近に友達がいるなど、そのような面もコーポラティブハウスのメリットと言えるでしょう。

コーポラティブハウスのデメリット

次にコーポラティブハウスのデメリットを見ていきましょう。

  • 構想から竣工まで時間がかかる
  • 中古で売ることになった場合に買い手が見つかりづらい

主にこの二つであると考えられます。

構想から竣工まで時間がかかる

コーポラティブハウスの仕組みを理解していただければ分かるかと思いますが、コーポラティブハウスを建てるのには、とてつもない労力と時間を要します。
というのも、集合住宅形式のビルディングタイプでありながら、自分の住戸を自由に設計できる、、というのがコーポラティブハウスのメリットなのですが、これって、、、
すごい大変だと思いませんか!?
例えば、Aさんの住戸がリビングをもっと広くとりたい、、違う形にしたい、、
というと、そのお隣のBさんの住戸の間取りにも影響が出てくるわけです。
その各住戸の要望を取りまとめ、設計し、実現させていくのには、打ち合わせにすごい時間を割くことになります。そこに、皆で作り上げていく楽しさを見出せる方は、向いていると言えるでしょう。

中古で売ることになった場合に買い手が見つかりづらい

一般的なマンションの一部屋であれば、スタンダードな間取りなので、買い手が見つかることが多いですが、コーポラティブハウスとなると、その住戸のオーナーの趣向が強く反映されてい流ことが多いため、売ろうとした時に買い手が見つかりづらい、、ということがデメリットとして挙げられます。
しかし、そのデザイン性の高さというのは一つの価値であることは間違いありませんので、一般的なマンションであれば老朽化とともに値段も下がっていきますが、デザイン性の高いコーポラティブハウスの住戸であれば、値段が下がりにくいとも言えます。

コーポラティブハウスのまとめ

いかがだったでしょうか、注文住宅と、マンションの良いとこ取りのような、コーポラティブハウスについてまとめていきました。「自分だけのこだわりのある住宅に住みたい」「多世帯で仲良く同じ敷地内で住むのが楽しそう」と思えた人には向いているかもしれません。
自分のライフスタイルや性格などを考慮した上で、戸建住宅でも、マンションでもない、コーポラティブハウスを候補の一つに入れてみるのも良いのではないでしょうか。

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